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リハビリはしないとどうなるか:自分や家族のリスクについて


「リハビリは、つらい。リハビリをしないと、どうなるってしまうのだろうか」と、考えることはありませんか。これは、誰でも思うことであって、決してあなただけではありません。例えば、リハビリの効果が感じられない時や、疲れた時、痛みを感じる時、時間がない時、サポートを受けられない時などに、そんな考えが浮かぶのは当然です。
「リハビリがつらい」を解消するためには、リハビリをしないことで発生するリスクについて、理解することが重要です。
なぜなら、リハビリをしないことで、自分自身だけではなく、家族にもリスクを与える可能性があるからです。
ということで今回は、リハビリをしないとどうなるかについてお話します。また、リハビリをしなくてよいケースについても触れていきます。
この記事を読むことで、リハビリの重要性を改めて認識していただけるかと思います。

リハビリをしないと増大する「身体的リスク」

脳卒中当事者は、リハビリを怠ると、様々な身体的リスクを負うことになります。
なぜならば、脳の損傷は、身体的機能に幅広い影響を与えるからです。
ここからは、代表的な身体的リスクを見ていきます。
1、 筋力の低下
動作の不自由さやバランスが悪化することで、日常生活で困難が生じるケースがあります。
2、 関節の可動域の制限
関節の硬直や機能の低下により、正常な動きが難しくなり、日常生活で困難が生じるケースがあります。
3、 再発や二次的な障害
適度な運動を怠ることで、脳卒中の再発率は高まります。また、麻痺側をかばうことで、健側を痛めてしまうことがあります。
このように、リハビリをしないことで、様々な身体的リスクを受けることになります。

リハビリをしないと増大する「経済的リスク」

脳卒中当事者はリハビリを怠ると、身体的リスクだけではなく、経済的リスクも受けることになります。
なぜならば、脳卒中は後遺症を伴うため、日常生活に様々な影響を与えるからです。
ここからは、代表的な経済的リスクを見ていきます。
1、 収入の減少
後遺症改善が遅れることで、長期間にわたり仕事を休む必要があります。また、後遺症が重い場合、復職や再就職が難しい場合もあります。この期間、収入はなくなります。
2、 医療費の増加
病状の悪化や合併症、再発により、医療費の増加が必要となる場合があります。で、医療費の1~3割は、患者の自己負担となります。
3、 介護費用の増加
症状の悪化により自立した生活が困難になると、専門の介護サービスの支援が必要になります。で、介護費用の1~3割は、利用者の自己負担となります。
このように、リハビリをしないことで、様々な経済的リスクも受けることになります。

リハビリをしないと増大する「家族の負担」

リハビリをしないことは、自分だけではなく、家族にもリスクを与える可能性があります。
なぜならば、脳卒中当事者のケアは、家族にとって大きな負担だからです。
ここからは、代表的な家族の負担について見ていきます。
1、 介護負担を与える
当事者家族の後遺症が改善しない、もしくは悪化することで、家族は介護負担が増大します。これにより、介護うつになることがあります。
2、 精神的負担を与える
当事者家族が自立できないことで、家族は自分の時間を持つことができず、家族関係にストレスを感じることがあります。
3、 社会的孤立を与える
家族が当事者家族の介護に時間を取られることで、友人などとの交流が減少し、社会的に孤立することがあります。
このように、リハビリをしないことで、自分自身だけではなく家族にもリスクを与える可能性があるのです。

改善のためには、継続的なリハビリが重要

後遺症改善のためには、継続的なリハビリは欠かせません。
なぜなら後遺症改善には、それが一番の近道だからです。
こちらについては、以前の記事で詳しく書いていますので、ご興味のある方はそちらをご覧ください。
https://miraicopain.com/2024/03/15/rehabilitation-daily-effect/
例えば、スポーツでは、センスの良し悪しで上達スピードは変わります。ただし、リハビリでセンスは関係ありません。結局、毎日コツコツと取り組むことが、改善スピードを早めるのです。
つまり、日々、リハビリに向き合うことが、後遺症改善の近道なのです。

リハビリをしなくていいケース

リハビリをしなくても、いいケースもあります。それは、自分や家族が考える、ゴールに到達できた時です。
なぜならば、リハビリのゴールを決めるのは、当事者本人であり、他人に決められることではないからです。
例えば、お風呂に1人で入ることが、リハビリの最終目標だったとします。その場合、手摺を使っては入れればいいのか、それとも、手摺を使わずに入りたいのか、それを決まるのは本人次第だからです。
ですから、当事者本人や家族が納得していれば、リハビリはしなくてもいいのです。
ただし、勝手な自己判断はよい結果を生みません。必ず主治医や担当療法士と相談しながら、決めていきましょう。

リハビリをおこなわなかったBさん

私の知人であるBさんは、リハビリをおこなうことを止めてしまいました。
確かに、公的なリハビリが受けられない、リハビリに費用がかけられない、家族が協力的ではないなど、様々な理由がありました。ただ、厳しい言い方になってしまいますが、1番の原因は、ご本人が後遺症改善を諦めてしまったことです。
例えば、Bさんは自主トレーニングも、おこないませんでした。その為、麻痺足だけでは自分の体重を支えられなくなってしまい、現在は車椅子生活を送っています。それが、Bさんの考えるゴールだとしたら問題ないのですが、Bさんは現在の生活に不満を持っています。
もし、Bさんが自分の望む未来を手に入れたいと思うならば、リハビリを再開するしかないのです。
ただし、Bさんの場合は、1人で動けなくなってしまっていますので、再開するのも大変な状況です。

「リハビリをしたくない」を克服する3つの要素:「正しい目標設定/ポジティブフィードバック/メンタルケア」

「リハビリをしたくない」を克服するためには、3つの要素を取り入れることが重要です。
それは、
1、自分自身が納得できる範囲内で、明確かつ現実的な高い目標設定をおこなう
2、ポジティブなフィードバックを受け取れる環境に身を置く
3、ストレス軽減のために、メンタルケアを取り入れる
の3つです。
なぜなら、「したくない」を克服させるためには、やる気を持続させなければならないからです。
こちらについては、以前の記事で詳しく書いていますので、ご興味のある方はそちらをご覧ください。
https://miraicopain.com/2024/03/12/motivate/   
例えば、プロアスリートでも、目標設定をするのは当然ですし、メンタルコーチや、マインドフルネスに取り入れる選手は数多くいます。
ですから私達脳卒中当事者も、リハビリをおこなう際には、この3つの要素を取り入れながら、おこなうことが大切なのです。

おわりに

今回は、リハビリをしないとどうなるか、について見てきました。

結論、リハビリを怠ると、健康状態が悪化するだけでなく、経済的負担も増加する可能性があります。さらには、家族にも負担をかけるケースがあります。したがって、リハビリは自分のためにも家族のためにも、自分が納得するゴールまで継続することが大切なのです。

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