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リハビリ中の大切な人へ送る、励ましメールの極意


皆さんは、大切な人が困難に直面している時、どのように励ますべきか迷ったことはありませんか?時には、励ましの言葉を直接伝えるのが難しい場合もありますよね。そんな時、メールで励ましの言葉を伝えることは、とても有益な方法です。ただし、相手の立場を考慮して、伝え方を適切に変えることが重要なのです。
特に、リハビリに励む人など、脳卒中当事者にとっては、送り手によってメッセージの受け止め方が異なるため、注意が必要です。なぜなら、励ますメッセージを送ったつもりでも、受け取る側が傷ついてしまうことがあるからです。
ということで今回は、リハビリ中の方へ励ましのメッセージを送る際の、具体的な文例や注意点をケース別にご紹介します。
この記事を読むことで、あなたが大切な人を自然に励ますことができるようになります。

効果的な文例とポイント

まずは、ケースごとに、効果的な励ましのメールとポイントについてみていきたいと思います。

1、両親や兄弟に送るケース
今回の例では、脳卒中になった父に、娘がメールを送る場面を想定してみましょう。
<文例>
「お父さんは私の誇りです。お父さんがリハビリを頑張っている姿をみると、自分も頑張らなければならないと考えさせられます。自分はまだまだできると、いつも力をもらっています。頑張り屋のお父さん。私は尊敬しています。ただ、無理だけはしないでください。健康第一で、無理なくリハビリ頑張ってください。お父さん、いつもありがとう。」
<ポイント>
今回のケースでは、相手を直接的に励ますのではなく、あなたの頑張りが私達に良い影響を与えてくれていると、間接的に励ますべきです。
なぜなら、直接的に励ますことは、相手の尊厳を傷つけることに繋がるからです。
例えば、あなたが、自分の子供から、「リハビリ頑張れ!」とだけ言われたら、良い気持ちはしないのではないでしょうか。
つまり、このケースの場合は直接的に褒めて励ますのではなく、あなたの頑張りが、まわりに良い影響を与えていると伝え、間接的に励ますことが大切です。

2、配偶者に送るケース
今回の例では、脳卒中になった妻に、夫がメールを送る場面を想定してみましょう。
<文例>
「ママ、いつもリハビリ頑張っているね。家のこともやってくれて、本当にありがとう。不自由な身体で、頑張ってくれて、いつも心から感謝しています。ただ無理だけはしないでね。僕をもっと頼ってください。ママがまた倒れないか、いつも心配しています。ママは1人じゃありません。これからも、2人でリハビリ頑張ろう!」
<ポイント>
今回のケースでは、相手に1人で頑張るのではなく、共に頑張ろうと励ますべきです。
なぜなら、当事者にとって、配偶者は一番の心の拠り所だからです。
例えば、あなたが自分の配偶者から、「リハビリなんて、自分でやるものだ」と言われたら、悲しくなりませんか。
つまり、このケースの場合は、一緒に戦う人がいることをきちんと伝えて、共に頑張ろうと励ますべきです。

3、子供に送るケース
今回の例では、脳卒中になった息子に、母親がメールを送る場面を想定してみましょう。
<文例>
「〇〇ちゃんが病気をしたと聞いた時、お母さんはショックでした。強い身体に生んであげられなくて、ごめんなさい。ただ、毎日リハビリを頑張る〇〇ちゃんをみて、お母さんは誇りに思っています。たから、一緒に頑張りましょう。お父さんやお母さんは、いつでも〇〇ちゃんの味方です。辛い時は、頼ってください。それが、お母さんからのお願いです。」
<ポイント>
今回のケースでは、相手が追い込まれないように、頼るべき場所があることをきちんと伝えた上で、励ますことが大切です。
なぜなら、当事者にとって、両親は何でも話せる存在だからです。
例えば、子供が辛い時、両親を頼るのは当たり前のことではないでしょうか。確かにリハビリは、自分自身との戦いです。だからこそ、弱みを見せられる場所が必要なのです。
つまり、このケースの場合は、頼るべき場所があることを伝えた上で、励ますことが大切なのです。

4、親戚や友人に送るケース
今回の例では、脳卒中になった従弟に、従兄がメールを送る場面を想定してみましょう。
<文例>
「〇〇君、今回は大変だったね。リハビリを頑張っていると、おばさんに聞きました。実は、リハビリや脳について、僕も色々調べてみたのだけれど、人間の脳は色々な可能性を秘めているらしい。例えばね、脳には、可塑性という特別な力があって、もし脳の中の細胞が傷ついたとしても、傷ついてない他の細胞が、その傷ついた細胞の働きをカバーしてくれることがあるらしいよ。だから、〇〇君が頑張っているリハビリは、とても大切なことなのだよ。」
<ポイント>
今回のケースでは、客観的に、そして論理的に励ますことが大切です。
なぜならば、当事者にとって親戚や友人は、あくまで第3者だからです。
例えば、あなたが親戚や友人から、「とにかく頑張れ!何とかなる」と感情的に言われたら、所詮他人事だと憤りを感じるはずです。確かに、親戚や友人は患者にとって、頼りになる存在ではありますが、全てをさらけ出せる存在ではありません。ですから、感情的な励ましは、かえってマイナスになることがあります。
つまり、このケースの場合は、客観的なデータなどを用いて論理的に励ますことが、大切なのです。

5、職場の同僚に送るケース
今回の例では、脳卒中になった部下に、上司がメールを送る場面を想定してみましょう。
<文例>
「〇〇君、今回は突然のことで困惑していると思います。そして、私自身も、〇〇君がいないことに、慣れない日々を過ごしています。そういえば、奥様から、早く職場に戻れるように、リハビリに励んでいるとお聞きました。本当に、頑張り屋の〇〇君らしいと、みんなで話をしています。とはいえ、焦らず、1つずつ頑張ってください。君の帰りを、みんなが待っています。君の元気な顔が見られることを、楽しみにしております。」
<ポイント>
今回のケースでは、安心感を与えた上で、励ますことが大切です。
なぜなら、当事者にとって、会社は自分を自己表現する場であり、家庭と同じぐらい大切な場所だからです。
例えば、私の場合も、上司から連絡が来ることで自分の居場所を実感でき、安心感を得たものです。
つまり、このケースの場合は、帰る場所があることをきちんと伝え、安心感を与えた上で、励ますことが大切なのです。

6、当事者仲間に送るケース
今回の例では、脳卒中になった友人に、脳卒中当事者がメールを送る場面を想定してみましょう。
<文例>
「〇〇君、今回は大変でしたね。少しは落ち着きましたでしょうか?かくいう私も、発症当時は、自分自身に起きたことを受け入れられず、なかなか落ち着くことができませんでした。そういえば、奥様から、〇〇君があまりリハビリに乗り気ではないと、お聞きしました。確かに、リハビリは大変だよね。私自身も経験しているから分かります。ただ、今が一番大切な時期です。一緒にリハビリ頑張りましょう。いつでも相談にのるから、遠慮なく連絡ください。〇〇君ならば、きっと乗り越えられるはずです。」
<ポイント>
今回のケースでは、直接的に励ますことが大切です。
なぜなら、当事者にとって、同じ経験をした人は、同士だからです。
例えば、リハビリ生活を経験していない人に、頑張るように言われても、中々響きません。ただ、当事者仲間からの励ましは、重みがあり、具体的なアドバイスにもなります。
つまり、このケースの場合は、自分の経験を伝えた上で、直接的に励ますことが大切なのです。

励ましの重要性

励まされることで、人はリハビリに前向きに取り組めるようになります。ですから、周囲の人達は、励ましの言葉をかけなければなりません。
なぜなら、リハビリは自分との戦いですから、孤立感を与えてはならないからです。
例えば、仕事においても、上司からの励ましやサポートは自信を取り戻し、元気をもらえますよね。同じように、リハビリにおいても励ましを受けることで自信を取り戻し、困難に立ち向かうことができるのです。
だからこそ、周囲の人間は、リハビリに取り組む人に対し、励ましの言葉をかけなければならないのです。

継続的に励ますことが、効果を高める

励ましの言葉は、日々かけ続けないと、効果が半減します。
なぜなら、リハビリは自分自身との戦いですから、日々サポートを受けられなければ、心が折れてしまうからです。
例えばスポーツでも、継続的に励ましてもらわなければ、やる気は持続しません。これは、リハビリでも同じことなのです。
つまり、励ましの言葉は継続してかけ続けることが大切であり、メールなどを活用しながら、日々励ましの言葉を送り続けることが大切なのです。

おわりに

ということで、今回は、リハビリ中の方へ励ましのメッセージを送る際の、具体的な文例や注意点についてみてきました。
結局、相手が自分に対してどんな励ましを望んでいるのかを判断し、継続的に励まし続けることが大切なのです。それこそが、脳卒中当事者の力となります。ぜひ、実践してみてください。

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