リハビリの適切な量がわからずに困っていませんか?
もちろん、リハビリの適切な量は人それぞれ異なります。ただ、適切なリハビリ量を設定するための4つのポイントは存在します。
私自身は脳梗塞発症当時、このポイントを知らずに非効率なリハビリをしてしまいました。
そこで今回は、適切なリハビリ量を見極めるポイントと、やりすぎを避けるための対策についてお話しします。
この記事を読むことで、リハビリをより効果的に行う手助けとなること間違いなしです。
リハビリの適切な量は
リハビリの適切な量は、個人の状況によって異なります。
なぜならば、個々の年齢、健康状態、脳卒中の重症度、回復の段階、個人的な目標など数多くの要因が絡んでくるからです。ただし、適切なリハビリ量を設定するための4つのポイントは存在します。ここからは、そのポイントついて見ていきたいと思います。
1、個別の評価に基づいたメニューを作成してもらう
最初に、自分のニーズや状態を説明し、リハビリプランを個別に作成してもらうことが重要です。
2、医師やリハビリ専門家の指示に従う
理学療法士や作業療法士など、専門家の指示に従いましょう。なぜなら、彼らは患者の状態を見ながら、リハビリの強度や回数を適切に調整するからです。
3、適度な頻度と期間で行う
通常、毎日、数十分程度のリハビリを継続することが推奨されますが、個々の体力や回復の進行具合によって、必要な時間は変わることがあります。
4、リハビリプランを調整する
リハビリの進行を定期的に見直し、痛みや過剰な疲労がないかをチェックします。問題があれば、リハビリの量や強度を調整する必要があります。
このように、適切なリハビリ量は個々の状況により大きく異なるため、自身の身体の状態を注意深く観察し、専門家の指導と定期的な評価を受けて選定していきましょう。
リハビリをやりすぎるとどうなるか
過度なリハビリは、後遺症改善に逆効果となることがあります。
なぜならば、リハビリをやりすぎると、以下のようなリスクが生じる可能性があるからです。
1、筋肉の疲労と損傷
過度なリハビリで筋肉に強いストレスがかかると、筋肉痛や疲労、時には筋肉が傷つくことがあります。これによって痛みが増し、回復にも時間がかかります。
2、関節への過剰な負荷
脳卒中後のリハビリで関節に過度な負荷がかかると、関節炎やその他の関節の問題が起こるリスクが高まります。
3、神経系の過剰刺激
リハビリが神経に強すぎる刺激を与えると、神経が疲れたり、過敏になったりすることがあります。これは感覚や運動能力、認知機能の一時的な低下を引き起こす可能性があります。
4、心理的ストレスの増加
リハビリのプレッシャーや高い期待は、ストレスや不安感を増加し、うつ症状を悪化させることがあります。この心理的な不調も回復の妨げになります。
5、全体的な回復の遅延
十分な休息や回復時間を取らないと、リハビリの効果が落ち、全体的な回復が遅れます。つまり、運動と休息のバランスが回復には重要なのです。
6、燃え尽き症候群(バーンアウト)
継続的な過労は疲労を与え、やる気をなくしたり、リハビリを中断したりする原因になることがあります。
このように、過度なリハビリは様々な悪影響を与える可能性があるため、注意が必要なのです。
リハビリのやりすぎを避けるために
リハビリのやりすぎを避けるために、5つの点に注意してください。
この点はとても大切なため、ここからは具体的に1つずつみていきたいと思います。
1、個別のリハビリメニューの作成
一人一人のニーズ、体力、回復段階に合わせたリハビリ計画を立ててもらいます。具体的には、理学療法士や作業療法士、医師達のアドバイスを受けながら、達成可能な目標を設定し、ステップバイステップで進められるプランを作ります。
2、段階的な進行で行う
リハビリの強度や負荷を少しずつ増やしていきます。これにより、身体が徐々に慣れる時間を確保し、急な負担によるリスクを避けることができます。
3、休息と回復の時間の確保
適切な休息を取ることは、リハビリを行う上でとても大切です。つまり、運動と休息のバランスをとりながら、身体に過剰な負担がかからないようにします。
4、定期的な評価を行う
定期的にリハビリの進捗をチェックし、必要に応じてメニューを調整します。また、痛みや過度の疲れがあれば、その情報をもとにメニューを見直します。
5、専門家との定期的なコミュニケーション
定期的に理学療法士や作業療法士、医師達と連絡を取り、リハビリ経過を報告します。このように、専門家の指導を受けながらリハビリを進めることで、安全かつ効果的に治療を行うことができます。
これら5つの点に注意を払うことで、リハビリのやりすぎを避け、効率的なリハビリを行うことが可能となります。
リハビリをやり過ぎた時のメンテナンス方法
リハビリをやり過ぎた場合、メンテナンスを第一に考えてください。
なぜならば、無理をして行うリハビリは、改善効果が半減するからです。ここからは、メンテナンス方法について、具体的に見ていきたいと思います。
1、適切な休息をとる
リハビリの量を減らして、休日を設けましょう。なぜなら、筋肉や神経が回復するには、しっかり休むことが大切だからです。
2、冷却や温熱療法を行う
痛みや腫れがあるときは、アイスパックで冷やして症状を和らげます。また、筋肉が緊張しているときは、ホットパックや温かいタオルで温めるとリラックスでき、血流が良くなります。
3、軽度のストレッチを行う
軽いストレッチを行いましょう。これにより、身体が柔らかくなり、筋肉の緊張がほぐれます。ただし、痛みがあるときはその動作は避けてください。
4、リハビリの見直しのために専門家に相談する
リハビリをやりすぎた原因を突き止め、リハビリプランを見直しましょう。具体的には、理学療法士や作業療法士、医師と相談して、必要に応じてリハビリの強度や頻度を調整します。
つまり、リハビリをやり過ぎた時には、適切なメンテナンスを行い、リハビリ量の見直しを行うことが大切となります。
リハビリをやりすぎた私の失敗談
私は脳梗塞発症当時、毎日3時間の自主トレーニングを行っていました。
なぜならば、リハビリをしないでいることが、不安でならなかったからです。
ただこれが失敗でした。そんな無茶は、長くは続かなかったのです。最初は、関節痛からはじまりました。毎日痛みの中で行うリハビリは、苦痛以外の何物でもありませんでした。もちろん、そんな状況で行うリハビリは、結果にもつながりませんでした。
そこで私は、担当の作業療法士と相談をし、1日1時間程度のリハビリプランに修正しました。更に、鍼治療を取り入れることで、身体のメンテナンスも行いました。
その結果、私は効率的にリハビリに取り組めるようになりました。
つまり、私は当初、リハビリをやりすぎで逆にマイナスの結果を生んでいました。このように、リハビリを気合いで乗り切ろうとするのは、良い結果を生みません。注意してください。
おわりに
ということで今回は、適切なリハビリ量を見極めるポイントと、やりすぎを避けるための対策についてお話ししました。
リハビリのやりすぎは、決して良い結果を生みません。また、適切なリハビリ量は個人により異なります。ですから、理学療法士、作業療法士などの力を借りながら、自分にあったリハビリ量を探していきましょう。
最後に、リハビリはマラソンのようなものです。慌てず、マイペースで進めていきましょう。
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