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リハビリは毎日続けることで効果的:非継続の悪影響とは


毎日リハビリをしなければならないと分かっていても、行動に移すのは難しいですよね。そんな時、「本当に毎日続けることで、効果があがるのだろうか」と思うことがあるかもしれません。これは、当然のことです。なぜなら、リハビリを続けることは、誰にとっても辛いいことだからです。
そんな時は、無理をするのではなく、「自分のペースで毎日コツコツとリハビリに取り組むことが大切だ」と思い出してください。
私自身も、脳梗塞発症当時は、毎日のリハビリが辛かったです。しかし、自分のペースで日々のリハビリに取り組んだおかげで、左肘の後遺症が改善しました。
ということで今回は、リハビリを毎日行う方法と効果について見ていきたいと思います。
この記事を読むことで、あなたは毎日リハビリをおこなうことの重要性について気づくはずです。

毎日のリハビリが改善への近道

無理のない範囲で、毎日のリハビリに取り組むことが、後遺症改善の近道です。
それには、2つの理由があります。
1、リハビリを続けないと、筋肉量が低下するから
2、リハビリを続けないと、習慣化ができないから
ここからは、1つずつみていきたいと思います。
1つ目は、筋肉量が低下するからです。例えば、アスリートがトレーニングを中断した場合、1ヶ月で筋力低下がはじまり、3ヶ月休むとトレーニング前の状態に戻るそうです。もちろんリハビリは、筋トレではありませんので、筋肉を付ければよいというわけではありません。しかしながら、後遺症改善のうえで、重要な要素の1つではあります。
2つ目は、習慣化ができないからです。例えば、運動習慣をつけるためには、1ヶ月程度の時間がかかるそうです。また、習慣化しても続けなければ、持続はできません。
つまり、毎日リハビリを続けることは、筋肉量を落とさない意味でも、習慣化おこなう意味でも、とても大切なことなのです。

ただし、リハビリに無理は禁物

しかしながら、無理をしてリハビリを続ければよいわけではありません。要は、メリハリが重要です。
なぜなら、無理してリハビリを続けることで、身体を壊してしまっては、何の意味もないからです。
例えばプロアスリートも、日々の練習量を調整していますし、決して無理はしていません。
もちろん、習慣化のために、毎日リハビリに取り組むことは重要ですが、筋肉痛を感じた時や、気が乗らない時、体調が悪い時には、思い切って休むことも大切です。

毎日のリハビリには、反復練習が大切

毎日のリハビリには、反復練習がかかせません。
なぜなら、反復練習が後遺症改善には重要だからです。
例えば、イギリスのセントラル・ランカシャー大学の研究によると、脳卒中後の反復練習により、歩行距離、歩行速度、立ち上がり動作、日常生活活動(ADL)について改善が見られたという研究結果もあります。
Beverley Frenchら.Does repetitive task training improve functional activity after stroke? A Cochrane systematic review and meta-analysis. NNLM. 2010-1. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/20111838/ (参照2024-3-13)
つまり、反復練習を続けることが、後遺症改善の近道だということです。

どんなに素晴らしいアドバイスも、反復練習がないと意味がない

リハビリで専門職に指導してもらうことは、とても大切なことです。ただ、どんなに素晴らしいアドバイスを受けても、反復練習をして自分のものにしなければ意味がありません。
なぜならば、人間は繰り返しおこなうことで、物事を習得する生き物だからです。
例えば、元メジャーリーガーのイチロー氏にバッティングを教わったとしましょう。しかし、どんな天才でも教わっただけでは、バッティングは上手くなれません。たくさん練習をするから、ヒットが打てるようになるのです。
ですから、リハビリにおいても適格なアドバイスを受けるだけではなく、それを身に付けるための反復練習が重要なのです。

反復練習を継続させる3つの要素「正しい目標設定/ポジティブフィードバック/メンタルケア」

リハビリの反復練習を継続させるためには、3つの要素が必要です。
1つ目は、自分自身が納得できる範囲内で、明確かつ現実的な高い目標設定をおこなう
2つ目は、ポジティブなフィードバックを受け取れる環境に身を置く
3つ目は、ストレス軽減のために、メンタルケアを取り入れる
になります。
こちらについては、以前の記事で詳しく書いていますので、ご興味のある方はそちらをご覧ください。
https://miraicopain.com/2024/03/12/motivate/  
なぜこの3要素が重要かというと、人間は環境に依存する生き物だからです。
例えば、勉強などでも、たった1人で目標達成ができる人は少ないのではないでしょうか?自分が目標達成できるために、塾に通ったり、友達と一緒に勉強したり、継続できる環境づくりをします。ちなみに、当社のリハビリはこの環境づくりに力を入れ、専門職のサポートのもと、リハビリを習慣化させることを目的としています。
このように、リハビリの反復練習を継続させるためには、リハビリを続ける環境をつくることが大切であり、その環境をつくるためには、
1、自分自身が納得できる範囲内で、明確かつ現実的な高い目標設定をおこなう
2、ポジティブなフィードバックを受け取れる環境に身を置く
3、ストレス軽減のために、メンタルケアを取り入れる
の3つの要素が、重要となるわけです。

リハビリに終わりはないし、改善にも終わりはない

リハビリにゴールはありません。
なぜなら後遺症の改善に、ゴールはないからです。よく、短期集中型でリハビリを終わらせようと考える方がいらっしゃいます。ただ残念ながら、リハビリはダイエットではありません。
例えば、プロのスポーツ選手も、毎日の練習を欠かしません。それは昨日より今日、今日よりも明日、より良いパフォーマンスを発揮するためであり、それを引退するまで続けます。
つまり、リハビリでも、本人がゴールを決めない限り終わりはありませし、発症前と同じように動けるようになるかは分かりませんが、改善自体には終わりはないのです。

毎日の反復練習で、左肘の失調を軽減させた私

私は脳梗塞発症当時、左肘の失調に悩みましたが、現在では見た目には分からないぐらいに改善しています。ちなみに肘の失調とは、肘が上下に揺れてしまい、定まらない状態を指します。
なぜ改善したかというと、毎日ひたすら反復練習を繰り返したからです。
どんな練習をしたかというと、電卓を使いながら、左手だけで毎日計算問題を解いていました。その作業は地獄でしたが、とにかく毎日タイムを計りながら、反復練習を繰り返していました。
その結果、私は3年後には、右手と変わらないスピードで電卓が打てるようになりました。この結果からも、毎日の反復練習が、後遺症改善には重要だと分かっていただけるかと思います。

おわりに

リハビリは、毎日おこなうことが大切です。それには2つの理由があり、
1、リハビリを続けないと、筋肉量が低下するから
2、リハビリを続けないと、習慣化ができないから
でした。
また、毎日のリハビリには反復練習が重要でした。なぜなら、毎日おこなう反復練習が、後遺症改善には重要だからです。
ただし、後遺症改善のためのリハビリは、決して単調なものではありません。ですから、無理をせずにメリハリをつけ、マイペースで続けていくことも重要な要素の1つです。

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