リハビリをしても全然良くならないと、感じることありませんか。毎日頑張っているだけに、つらいですよね。
実は、良くならないと感じてしまうことは当然のことなのです。なぜなら、後遺症の改善スピードは緩やかなので、自分自身で変化を感じることが難しいからです。ですから、慌てないことが大切なのです。
私も脳梗塞発症当時、後遺症改善を実感できずに慌てました。しかし、目標を長いスパンで考えるようになってからは、後遺症改善を実感できるようになりました。
ということで今回は、リハビリをしても良くならないと感じた時の、取り組み方やマインドについてお話したいと思います。
この記事を読むことで、今あなたが感じている疑問が解消し、リハビリに前向きに取り組めるようになること間違いなしです。
目次
リハビリをしても良くならないと感じるのは当然のこと
脳卒中発症から時間が経つと、リハビリ効果が感じづらくなるのは当然のことです。
なぜなら、発症後1ヶ月目までは後遺症の改善が顕著に見られるものの、その後の改善は徐々に緩やかになっていくからです。したがって、発症当時と比較してしまうと、リハビリの効果は感じづらくなってしまいます。この点については、下記図をご覧ください。
出典: Hatem, S. M., Saussez, G., della Faille, M., Prist, V., Zhang, X., Dispa, D., & Bleyenheuft, Y. (2016). Rehabilitation of Motor Function after Stroke: A Multiple Systematic Review Focused on Techniques to Stimulate Upper Extremity Recovery. Frontiers in Human Neuroscience, 10, 442. https://doi.org/10.3389/fnhum.2016.00442 https://www.researchgate.net/figure/Hypothetical-pattern-of-recovery-after-stroke-with-timing-of-intervention-strategies-The_fig3_308036156 (参照2024-4-5)
ただ一方で、この図が示すように、時間が経過しても緩やかな改善は期待できます。
例えば、英語の学習においても、結果が突然出るわけではなく、日々の努力が積み重なって話せるようになるものです。
つまり、脳卒中発症から時間が経つと、リハビリ効果が感じづらくなるのは当然のことですが、結果を信じ、継続することが大切なのです。
リハビリは受け身では良くならない
リハビリを受けるだけでは、良くならないことがあります。
なぜなら、重要なのは、リハビリに対するご本人のモチベーションだからです。
例えば、スポーツで有名なコーチから指導を受けたとしても、それだけでは上達しません。本人がどれだけ積極的に取り組み、練習を重ねるかが重要です。
リハビリも同様で、本人がどれだけ意欲的に取り組むかが成功の鍵を握っています。
日々のリハビリを記録に取ることが大切
リハビリがうまくいっているかどうかを感じるために、日々の結果を記録に残してください。特に動画がお勧めです。
なぜなら、先にも述べたように、後遺症の改善は徐々に進むため、その変化を実感しにくいからです。長期にわたる記録を比較することで、リハビリの効果を実感することが可能です。
例えば私の場合、下記のような記録を残しました。
この動画は、脳梗塞発症当時とその6年後を比較したものです。脳梗塞を発症した当初、私は左手の失調という後遺症に苦しみ、そのため食事を上手く行えなくなりました。失調の改善は非常に遅く、日々の進捗を感じることはできませんでした。そこで、長期間にわたり動画を取ることで、進捗を実感していました。
つまり、短期間での比較ではなく、長期にわたって記録を取り比較することが、モチベーションを維持する上でも大切なのです。
リハビリ効果を高める励ましの言葉
リハビリを行うときは、1人で行わずに、必ず誰かとのサポートを受けてください。
なぜならば、後遺症改善は困難で長い道のりであり、1人で乗り越えるのは難しいからです。例えば私の場合、担当の作業療法士に相談し、励ましの言葉をもらうことで、つらいリハビリを乗り超えることができました。
励ましの重要性については、以前の記事で詳しく書いていますので、ご興味のある方はそちらをご覧ください。
https://miraicopain.com/2024/03/23/rehabilitation-words-of-encouragement/
つまり、リハビリは1人で頑張らず、誰かと一緒に行うことが大切です。また、周囲の方々も、優しい言葉で励ましてください。これがリハビリ効果を高めるためには重要です。
おわりに
ということで今回は、リハビリをしても良くならないと感じた時の、取り組み方やマインドについてお話してきました。
リハビリをしても、良くならないと感じるのは、当然のことです。なぜなら、発症後1ヶ月目までは後遺症の改善が顕著に見られるものの、その後の改善は徐々に緩やかになっていくからです。ですから、短期的に捉えるのではなく、長期的に捉えることが大切です。
改善を長期的に捉えるためには、記録をとり、比較することが大切です。また、モチベーションを維持するためにも、1人で頑張るのではなく、誰かに励ましてもらう環境に身を置くことも重要です。
リハビリに取り組むことは大変なことですが、一緒に頑張っていきましょう。
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