COPAIN(コパン)は遠隔リハビリに特化し、在宅でリハビリ科医やセラピスト、多様な専門家による身体と心の包括的なリハビリが受けられます。


リハビリが必要な若い患者のための目標設定やサポート方法


若くして病気になり、リハビリが必要になった場合、どう対処すればいいか迷う人もいるでしょう。また、大切な家族が若くして病気になり、リハビリが必要になった際、どのようなサポートをすればよいか悩む人もいるでしょう。
そうした場合は特に、リハビリの目標を明確にすることが大切です。
私自身も41歳で脳梗塞になったとき、具体的な目標を持ってリハビリに励んだ経験があります。
今回は、若い患者がリハビリを必要とする際の目標設定やサポート方法についてお話しします。
この記事を読むことで、適切なリハビリ方法についての理解が深まるはずです。

リハビリは若い患者ほど社会復帰を目標とするべき

リハビリは若い患者ほど、社会復帰を目標にするべきです。
なぜならば、若い患者は、今後の人生で自立が求められるケースが多いからです。
例えば、私は41歳で脳梗塞を発症した当時、復職を目標に設定し、それに合わせたリハビリプランを組みました。
つまり、若い患者ほどその後の人生が長く、自立を求められるケースが多い為、リハビリの目標設定を社会復帰にするべきです。

リハビリの最終目標は社会復帰

今までお話した通り、リハビリの最終目標は社会復帰です。
というのも、WHOは1981年の国際障害者年にリハビリテーションを次のように定義しています。
「リハビリテーションは能力低下やその状態を改善し、障害者の社会的統合を達成するためのあらゆる手段を含んでいる。さらに、障害者が環境に適応するための訓練を行なうばかりでなく、障害者の社会的統合を促すために全体としての環境や社会に手を加えることも目的とする。そして、障害者自身、家族、彼らが住んでいる地域社会が、リハビリテーションに関係するサービスの計画や実行に関わり合わなければならない。」
つまり、リハビリを通じて本人が社会復帰することも大切ですし、そのために周囲がサポートすることも重要なのです。

社会復帰のためのリハビリは家族のサポートが重要

リハビリを成功させて社会復帰するためには、家族のサポートが不可欠です。
なぜなら、リハビリを続けることは、長くて困難な道のりだからです。
例えば、私が脳梗塞を発症した当時、妻や家族の励ましによって乗り越えることができました。私は復職を目指していましたが、家族は無理をさせずに、「焦らなくていい。自分のペースで進めよう。大丈夫、何とかなるから。」とそっと私を支えてくれました。
もちろん、リハビリは本人の努力が最も重要です。ただ、一人だけで頑張るには限界があります。だからこそ、周囲のサポートが重要なのです。またこの際に注意が必要なのは、社会参加を無理強いするのではなく、見守りながら励ましの言葉をかけることで、患者本人に自主的な社会参加を促すことです。

若い患者もリハビリが必要となる脳卒中

脳卒中は身体機能に障がいをもたらし、リハビリが必要となります。かつては主に高齢者の病気とされていましたが、今では若い人たちにも注意が必要です。
その理由は、若い患者が急増しているからです。
たとえば、2017年の現役世代患者数は17万9千人でしたが、2020年には29万9千人に増えています。増加の原因は明確ではありませんが、ストレスが一因と考えられています。
このように、若年層の脳卒中患者が増加しており、若い患者がリハビリを必要とするケースが増えているのです。

あらためて脳卒中とはどんな病気か

脳卒中は、脳の血管が詰まったり破裂したりして、脳組織への血流が急に遮断される病気です。これにより、脳細胞が酸素不足になり、機能が損なわれる可能性があります。また、脳卒中は主に以下の3つに分けられます。
1、脳梗塞
脳梗塞は、脳の血管が血栓や動脈硬化によって塞がれることで起こります。これにより、特定の脳部位への血流が遮断され、脳細胞が酸素不足に陥ります。主な症状には片側の麻痺、言語障害、視力問題などがあります。治療は血流を回復させることを目指し、血栓溶解療法や血管を開く手術が行われることがあります。
2、脳出血
脳出血は、脳内の血管が破裂して脳組織の中に直接出血することによって発生します。これにより、周囲の脳組織が圧迫され、損傷を受けます。高血圧が主な原因であることが多く、突然の強い頭痛、嘔吐、意識障害、片麻痺などの症状が現れることがあります。治療は出血の管理と脳圧の低減を中心に行われます。
3、くも膜下出血
くも膜下出血は、脳の表面を覆うくも膜と脳組織の間の薄い空間で発生する出血です。主に脳動脈瘤の破裂が原因で起こります。この状態は非常に危険であり、突然の「雷鳴頭痛」と呼ばれる激しい頭痛、意識障害、けいれん、光に対する過敏などが特徴的な症状です。治療は緊急を要し、手術による動脈瘤の修復や、脳圧のコントロールが必要です。

おわりに

今回は、若い患者がリハビリを必要とする場合の、目標設定やサポート方法についてみてきました。
脳卒中は誰にでも起こり得る病であり、特に若年層の増加が注目されています。
家族や周囲のサポートが患者の回復には非常に重要であり、病後の社会復帰を目指すためには、更なるサポートが必要です。また、本人の努力と共に、家族が積極的に関わることで、リハビリはより効果的なものになるでしょう。
ぜひ希望を持って、一歩一歩前進していきましょう。

公式LINEで、お友達になってください

脳卒中後の生活に役立つ、セミナーアーカイブ動画を無料でプレゼント中
<プレゼント内容>
・脳卒中後の栄養管理
・脳卒中後あなたを守る福祉制度
・脳卒中後のストレス管理
・脳卒中後の睡眠管理
・脳卒中後の仲間づくり
・脳卒中後のリハビリテーション
今後も追加予定。
下記より、お友達登録お願いします!

友だち追加

Follow me!


PAGE TOP