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リハビリから在宅復帰への道:入院中の不安解消法


入院中に自分自身や大切な家族が、無事に自宅に戻れるかどうかという不安を感じることは、多くの方にとって共通の悩みです。
このような時期は、リハビリに忠実に取り組むことが重要になります。
なぜなら、日本では脳卒中発症後一定期間、専門的な指導を受けることが可能だからです。この期間をどのように過ごすかが、在宅復帰への鍵となります。
今回は、在宅復帰を目指すリハビリとその準備に焦点を当てて説明します。
この記事を通じて、在宅復帰までの不安が軽減されることを願っています。

在宅復帰を目指すリハビリとは?

入院中に行われるリハビリは、主に次の3つのタイプに分けられます。

1、理学療法
理学療法では、主に患者の身体的な機能回復を目的としています。これには、歩行訓練や筋力強化、バランスの改善などの身体活動が中心になります。
2、作業療法
作業療法は、患者が日常生活活動(ADL)を自立して行えるように支援します。調理や着替え、入浴などの日常的なタスクの遂行能力の向上を目標としています。
3、言語療法
言語療法は、脳卒中による言語障害や嚥下障害の改善に焦点を当てています。コミュニケーション能力の回復や、安全な飲食のための訓練を行います。

これらのリハビリが行われる理由は、患者が在宅での生活に復帰するためには欠かせないからです。また、これらのリハビリは患者1人1人の状態に応じて提供されます。
例えば、私が脳梗塞を発症した当時は、言語には問題がなかったため、主に理学療法と作業療法を受けました。
つまり、在宅復帰を目指すリハビリには理学療法、作業療法、言語療法があり、患者の状態に応じて調整されていくのです。

在宅復帰に必要な環境整備とは?

在宅復帰を目指す上で、自宅の環境整備は非常に重要です。
なぜならば、脳卒中後の生活では、従来の家の設備では不十分な部分が数多くあるからです。具体的な改善策としては、以下のようなものが挙げられます。

1、バリアフリー化
2、手すりの設置
3、福祉用具の設置

これらの環境整備を担うのは、主に作業療法士です。作業療法士は患者の自宅に同行し、必要な改修をアセスメントして、環境整備を計画します。また、介護認定を受けている場合は、ケアマネージャーが中心となり、介護保険を利用した改修工事や福祉用具の貸出しの手配を行います。

つまり、自宅での生活に戻るためには、これらの環境整備が欠かせませんので、主治医や担当の療法士、ケアマネージャーとしっかりと相談し、計画的に進めましょう。

脳卒中患者の60.6%が在宅復帰

残念ながら、脳卒中を経験したすべての患者が自宅に戻るわけではありません。
なぜならば、重い後遺症が残る場合や高齢である場合、自宅での生活が困難なケースも存在するからです。
例えば、ある研究論文によれば、脳卒中患者の約60.6%が自宅に戻っています。ただこれは逆を言えば、約39.4%の患者が介護施設や他の医療施設に転所していることを意味します。
つまり、現状では、すべての患者が在宅復帰できるわけではなく、入院中のリハビリの成果が在宅復帰に大きく影響していることを意味します。

参考文献:木下将司, 阿保昌弘, 岡本隆次, & 宮村康平. (2022). 日本の移行期および長期ケアシステムと脳卒中患者リハビリテーションの現在の課題. Frontiers in Neurology, 12, 711470. https://doi.org/10.3389/fneur.2021.711470

在宅復帰までの期間は150~180日

脳卒中の場合、発症後から在宅復帰まで最大で150~180日間の入院生活が必要になることがあります。
これは、脳卒中患者が1日に3時間の集中的なリハビリを受けることができるためで、特に高次機能障害を伴う場合には180日までリハビリ期間が延長されることもあります。
例えば、私の知人は、2週間の救急病院での治療を受けた後、5ヶ月間回復期病院でリハビリを受けて自宅に戻りました。もちろん、患者の回復状況によっては、この期間が短縮されることもあります。
したがって、入院中のリハビリ期間は在宅復帰を可能にするために非常に重要であり、この時間を有意義に過ごすことが大切です。

在宅復帰後に行うリハビリが重要

在宅復帰後に行うリハビリは、非常に重要です。
なぜなら後遺症改善には終わりがなく、患者の今後の生活をより良きものにするために、リハビリは欠かせないからです。
具体的には、介護保険認定を受けた場合、主に以下の2つのリハビリが利用可能です。

1、訪問リハビリ
患者の自宅や居住施設に医療従事者が訪れ、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士がそれぞれのニーズに応じたリハビリを提供します。訪問リハビリの利点は、患者が自宅で専門的なケアを受けられる点であり、特に移動が困難な方や高齢者に適しています。

2、通所リハビリ
患者がリハビリテーション施設に通う形式で、様々な医療機器や設備を使い、他の患者と交流することで社会的な刺激を受けられます。このサービスは日帰りで、定期的に施設を訪れます。通所リハビリは、身体機能の回復だけでなく、社会的な活動や生活リズムの維持にも寄与します。

ただし、訪問リハビリは週2時間まで、通所リハビリは集団指導が中心といった制限もあります。介護保険で満足するリハビリが受けられない場合や、介護保険が受けられなかった場合には、自費リハビリを受けるのも選択肢の1つです。
つまり、在宅復帰後のリハビリは、患者のその後の人生を左右するものであり、その質や量を確保することが非常に重要となります。

おわりに

この記事では、入院中に自分自身や大切な家族が無事に自宅に戻れるかどうかという共通の不安を感じることに触れ、その解消のためのリハビリについて詳しく解説しました。リハビリの重要性や、具体的なリハビリの種類、在宅復帰に向けた環境整備、そして在宅復帰後のリハビリテーションの必要性についても触れてきました。
最後に、自宅に戻るための準備として、医師や療法士、ケアマネージャーとの連携が非常に重要であることを忘れないでください。そして、在宅復帰後のリハビリが最も重要ですので、その準備を行っておくことが望ましいです。この情報が、入院中の不安を少しでも軽減し、計画的に在宅復帰を迎えるための一助となれば幸いです。

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