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リハビリはなぜ必要か:自分らしい人生を生きるために


リハビリが、なぜ必要かと思うことありませんか。確かに、リハビリを続けることは大変なことですから、疑問に思うことは当然なことです。

この疑問を解消するためには、リハビリをしないことで自分がどうなるか、そしてリハビリを行うことでどんな自分になれるかを考えることが大切です。

私も脳梗塞発症当時、なりたい自分を想像しながら日々のリハビリに取り組みました。

ということで今回は、リハビリを行う医学的目的や、目標設定について見ていきたいと思います。

この記事を読むことで、あなたはリハビリを行う意味について、再認識すること間違いなしです。

リハビリをおこなう5つの医学的目的

リハビリは、病気や怪我をした患者にとってなくてはならないものなのです。

なぜならば、身体機能を改善し、日常生活に戻るためにはリハビリが欠かせないからです。

ここからは具体的に、リハビリを行う主な5つの医学的目的について見ていきたいと思います。

  1. 身体の機能を回復する
    失った身体の動きを取り戻すため
  2. 痛みを和らげる
    慢性的な痛みを減らすため
  3. 日常生活を自立して行う
    自分で日常のことができるようにするため
  4. 再発を防ぐ
    新たな怪我や病気を防ぐため
  5. 心のケアと社会復帰
    心の健康を保ち、社会に戻る手助けをするため

つまり、リハビリは主にこの5つの目的を達成するために、欠かすことができません。ただし注意が必要なのは、この5つはあくまで医学的な目的であり、この目的だけで人はリハビリを頑張り続けることはできないという点です。

目的達成のためには目標が重要

結論。リハビリがなぜ必要かというと、自分らしい人生を生きるために必要なのです。そのためには、目標を持つことが大切です。人は目標があるから、頑張ることができます。これは、リハビリでも同じことが言えます。

なぜならば、医学的目的はあくまで結果であり、結果を達成するためには目標が必要だからです。

例えば、身体の機能を回復するという目的だけで、人は頑張り続けることはできません。回復することで、旅行に行くなどの目標があるからこそ、リハビリが頑張れるのです。

つまり、人は医学的目的だけでは結果を出すことはできませんし、医学的目的を達成するためには、目標が必要なのです。

目標を決めるのは自分自身

目標を決めるのは、他人でなく自分自身です。

なぜなら、人は他人が決めた目標では、モチベーションが維持できないからです。

例えばあなたが、杖をついて海外旅行に行きたいと考えていたとします。この時に他人から、「あなたは国内旅行を目標にするべきだ」と言われたら、果たして納得できるでしょうか。確かに、リハビリ専門職のアドバイスはきちんと聞いた上で、実現可能な目標に落とし込む必要はあります。ただし、あなたがやりたいことを、否定される筋合いはありません。どうすれば目標を達成できるかを、真剣に考えるべきです。

つまり、目標を決まるのは他人ではなく自分自身であり、リハビリのゴールを決めるのも自分自身であるべきです。

長期的なリハビリが目標達成には重要

よく、「時間が経ってしまったからリハビリをしても意味がない」と聞くことがあります。ただ、そんなことはありません。

なぜなら、長期的なリハビリが効果的であることは、医学的エビデンスでも実証されているからです。

今回は、脳卒中後のリハビリを例に見ていきたいと思います。まずはこの図をご覧ください。

出典: Hatem, S. M., Saussez, G., della Faille, M., Prist, V., Zhang, X., Dispa, D., & Bleyenheuft, Y. (2016). Rehabilitation of Motor Function after Stroke: A Multiple Systematic Review Focused on Techniques to Stimulate Upper Extremity Recovery. Frontiers in Human Neuroscience, 10, 442. https://doi.org/10.3389/fnhum.2016.00442  https://www.researchgate.net/figure/Hypothetical-pattern-of-recovery-after-stroke-with-timing-of-intervention-strategies-The_fig3_308036156 (参照2024-4-5)

この図では、縦軸は身体機能と動作能力を、横軸は脳卒中発症からの時間を示しています。 確かにこの図を見ると、発症から1ヶ月を過ぎた時点で改善スピードは緩やかになっていきます。ただし注目するべき点は、6ヶ月以降も改善している方がいる点です。

つまり、6ヶ月目までに目標を達成できなかったからといって、諦めてしまうのはもったいないことなのです。なぜなら、その後もリハビリを続けることで、目標を達成することは充分に考えられるからです。

リハビリを続けるためには習慣化がポイント

「医学的な目的達成のために、目標が重要なのは分かった。そして目標達成のために、長期的なリハビリが重要なのも分かった。ただ、続けることが大変なのだ。」
確かにおっしゃる通りです。

なぜなら、人間は100人中20人しか行動できず、更にそのうち、5人の人しか継続できないからです。では、どうするべきでしょうか。その答えは、リハビリを習慣化させるしかありません。

なぜなら、リハビリは即効性があるものではなく、日々の積み重ねによって効果が発揮されるからです。

例えば、スポーツでも、日々の練習の積み重ねが、勝利へと結びつきます。それと同じことです。

つまり、リハビリを習慣化させ、リハビリを続けることが、目標達成のためには重要なのです。

リハビリを習慣化させるためには励ましてもらうこと

リハビリを習慣化させるためには、励ましてもらうことが大切です。

なぜならば、リハビリは孤独な戦いですから、誰かのサポートを受けることがとても大切だからです。

例えば、当事者会に参加し、当事者仲間と頑張ることも1つの方法です。もちろん、リハビリ専門職、家族、誰でも構いません。とにかく、励ましてもらえる環境に身を置くことが重要なのです。
励ましの重要性については、以前の記事で詳しく書いていますので、ご興味のある方はそちらをご覧ください。

このように、リハビリを習慣化させるためには、誰かに励ましてもらうのが1番の近道なのです。

リハビリを習慣化させ目標を達成したCさん

Cさんは脳出血発症前、神社仏閣巡りを趣味にしていました。ただ6年前に病気を発症し、その趣味を諦めるしかありませんでした。

なぜならば、Cさんは杖歩行となり、長距離の歩行が難しくなったからです。

しかしながら、Cさんは毎日のリハビリを日課とし、発症から3年目には趣味である神社仏閣巡りを再開しました。今では、階段歩行も可能となり、活動範囲を広げているそうです。

つまり、Cさんはリハビリを習慣化させることで、神社仏閣巡りを再開するという目標を立て、身体の機能を回復するという医学的目的を達成したのです。

おわりに

ということで今回は、リハビリを行う目的や目標についてみてきました。

リハビリを行う医学的目的は、5つありました。ただ、目的はあくまで結果であり、目的を達成するためには目標が重要だとお話しました。

今回は、神社仏閣巡りを再開するという目標のために、リハビリを習慣化し、身体の機能を回復するという目的を達成したCさんについてのお話もさせていただきました。

結論。リハビリがなぜ必要かというと、病気や怪我の後の人生を自分らしく生きるために必要なのです。ぜひ皆さまも、自分らしく生きるために、まずは目標を立ててみてください。

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