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リハビリと運動療法とはいったい何が違うのか?


「運動療法という言葉、たまに聞くけどリハビリと何が違うの?」
「そもそも運動が、治療になるの?」
そんな疑問を持ったことありませんか?

この疑問は、運動療法についてきちんと理解することで、解消されます。

私も以前は全く理解していませんでしたが、調べるにつれ、その重要性を理解しました。

ということで、今回は運動療法とリハビリの違いについて詳しくお話しし、運動療法が目指す目的やその種類についても深掘りしていきます。

この記事を読むことで、あなたは効果的なリハビリについて理解できること間違いなしです。

運動療法とは

運動療法とは、運動を取り入れることで病気を治療したり、予防をしたりすることです。

この方法が効果的なのは、多くの生活習慣病が適度な運動によって抑制可能だからです。

例えば、糖尿病や高血圧、脂質異常症、虚血性心疾患などがこれにあたります。これらの病気は適切な運動により、その進行を遅らせたり予防したりすることが可能です。

つまり、運動療法では、運動によってこれらの病気を管理し、健康維持を行うのです。

リハビリは3つに分類される

リハビリは大きく分けて3つに分類されます。

これは、それぞれの専門性を活かし、患者の個別のニーズに応じたサポートをするためです。

具体的には、

  1. 理学療法:歩行など、基本動作能力の改善を目指す
  2. 作業療法:食事を行うなど、応用動作能力の改善を目指す
  3. 言語療法:コミュニケーション機能や嚥下機能の改善を目指す

の3つとなります。

つまりリハビリは、理学療法、作業療法、言語療法の三つに分類されるのです。

さらに理学療法は、運動療法と物理療法の二つに細分化されます。次の章では、これらの違いについて見ていきたいと思います。

運動療法と物理療法の違いについて

理学療法は、運動療法と物理療法の2つに分かれます。

これにより、患者の状態やニーズに合わせて最適な治療が提供されます。

具体的には、

  1. 運動療法
    ・治療方法:運動によって障がいや疾患の治療や予防を行う
    ・対象者:慢性疾患のある人や高齢者、スポーツ選手など、体力向上や怪我の予防が必要な人など
  2. 物理療法
    ・治療方法:電気や超音波などのエネルギーを利用して障がいや疾患の治療や予防を行う
    ・対象者:慢性の痛みを持つ人や怪我や手術後のリハビリが必要な人、特定の神経障害がある人など

となります。

そして、運動療法と物理療法は補完的な役割を果たしており、多くの場合、両方を組み合わせて行われます。

運動療法の目的

運動療法を行うにあたって、目的にするべきことが5つあります。

なぜならば、その1つ1つが脳卒中後の後遺症改善に、とても重要だからです。

では、ここからはその5つについて見ていきたいと思います。

  1. 機能回復:脳卒中で失われた身体機能の回復を促進させる
  2. 筋力向上:運動麻痺の改善、筋力低下を抑制させる
  3. 柔軟性とバランスの改善:筋力のこわばりなどを改善させ、バランス能力を鍛えることで転倒リスクを減少させる
  4. 精神の安定:運動によるストレス軽減や、うつ症状の改善をおこなう
  5. 生活の質の向上:日常生活動作(ADL)の自立度を高める

この5つを高めるために、運動療法に取り組むことは大切なことなのです。

運動療法の種類

運動療法は、4つのカテゴリに分けられます。

ここからは具体的に、1つずつ見ていきたいと思います。

  1. 有酸素運動
    内容:ウォーキングなど、心臓と肺の機能を高める運動
    運動例:ウォーキング、ジョギング、水泳、体操、サイクリングなど
  2. 無酸素運動
    内容:マシンを用いたトレーニングなど、酸素を使わずに筋肉を動かす負荷の強い運動
    運動例:短距離走、ウエイトリフティングなど
  3. 筋肉トレーニング
    内容:筋肉の力を増強する運動
    運動例:スクワット、腕立て、腹筋、ダンベルなど
  4. ストレッチ
    内容:筋肉や関節の柔軟性を高める運動
    運動例:静的ストレッチ、動的ストレッチ、ヨガなど

このように運動療法は、有酸素運動、無酸素運動、筋肉トレーニング、ストレッチの4つのカテゴリに分けることができるのです。

運動療法を行う際の3つの注意点


注意点としては、3つのことが考えられます。

  1. 持病の管理
  2. 転倒の管理
  3. 疲労の管理

ここからは、1つずつ見ていきたいと思います。

1つ目は、持病の管理になります。この点が、最も注意するべき点です。

なぜならば、自分の体調に合わせた運動が、何よりも大切だからです。

例えば、高血圧の方はこまめに血圧を測定し、血圧が高い場合は運動を中止することが重要です。持病を悪化させてしまっては、元も子もありません。

つまり、運動療法を行うにあたり、持病の管理は最も重要なことです。

2つ目は、転倒の管理になります。

これは言うまでもありませんが、片麻痺の方が運動を行う場合、一般の方が行うよりも転倒リスクが高まります。

例えば、運動を行う際は、すぐに手すりに捕まれる状態で行うなど、最新の注意が必要です。

つまり、運動療法を行うにあたり、転倒の管理も重要なのです。

3つ目は、疲労の管理になります。

なぜならば、運動は、ただ闇雲に行えばいいわけではないからです。

例えば、運動を行う際は、ちょっとキツイがベストであり、疲労困憊のなかで行う運動は効果が期待できません。

つまり、運動療法を行うにあたり、疲労の管理も重要なのです。

自分でできる運動療法

脳卒中当事者が、自分で気軽にできる運動療法としては、有酸素運動、筋肉トレーニング、ストレッチがお勧めです。

なぜなら、この3つは特別な準備もなく、気軽に始めることができるからです。

ここからは、3つの運動のポイントについて見ていきたいと思います。

有酸素運動のポイント

  • 全身運動になるウォーキングがお勧め
  • 長時間歩くのではなく、1回15~20分程度歩く
  • 毎日継続的に行うことが大切

筋肉トレーニングのポイント

  • 少しだけ難易度が高いと感じるものを行う
  • 麻痺側は健側でサポートしながら行う
  • 楽をせず、ただし無理もしない

ストレッチのポイント

  • 最低でも20秒は行う
  • 伸ばす部位を意識し、気持ち良い程度に伸ばす
  • きっちりと呼吸をしながら行う

ここまで細かく見てきましたが、どうしても時間がとれない時などには、ウォーキングなどの有酸素運動を優先させてください。それだけ、歩くということは全身運動になりますし、大切なことなのです。

この章では、自分でできる運動療法のポイントについてお話してきました。ただし、注意が必要なのは、リハビリ専門職の指示のもと行わなければ自分に適した運動方法は分からないという点です。その点は、注意して行いましょう。

おわりに

ということで、今回は運動療法とリハビリの違いについて詳しくお話しし、運動療法が目指す目的やその種類についても深掘りしてきました。

まず、運動療法は理学療法の1種であり、リハビリの1つに分類されます。

また、運動療法は主に、有酸素運動、無酸素運動、筋肉トレーニング、ストレッチに分かれ、5つの目的を達成するために重要なのだとお話してきました。

さらに、自分でできる運動療法についてもお話してきましたが、その選定にはリハビリ専門職の力が必要です。その点に注意しながら、日々の運動を効果的なものにしていきましょう。

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