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リハビリにどのくらいお金かかる?脳卒中リハビリ実費ガイド

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脳卒中後のリハビリに、どのくらいお金かかるかご存じですか?例えば、インターネットで調べてみても、専門用語が多くて何が書いてあるのか分からないことありませんか?
これ、具体的な例で考えてみると、大枠が理解できます。
実際、私自身もこの方法で理解しました。
今回の記事では、具体例を1つ1つあげながら、大枠の流れを確認していきます。
この記事を読むことで、脳卒中後のリハビリにいくらかかるか、理解が深まるはずです。

本日は、Aさんという架空の人物に登場してもらいます。
<経歴>
・45歳/男性/東京都23区在住/サラリーマン 
・B大学病院に2週間入院し、その後C回復期病院に4ヵ月間入院
・退院後、要介護1を取得
ちなみに、介護保険は3年に1度改訂があり、今からお話する具体例は2024年2月時点のものとなります。また、金額はあくまで1例ですのでご了承ください。

リハビリにどのくらいお金かかる:医療保険リハビリ

脳卒中になった直後のリハビリは、医療保険を使って受けることができます。
これは、脳卒中の発症後150日~180日間は、医療機関でリハビリを行うと定められているからです。
例えば、Aさんは職場で倒れ、B大学病院に2週間入院しました。その後、C回復期病院(区分Ⅰ)に転院しました。
ここからは、Aさんが受けられるリハビリ時間や費用を見ていきたいと思います。

【リハビリ時間】
Aさんのリハビリ時間は1日3時間まで
※計算方法
脳卒中のリハビリは、1日に受けられる量が9単位までと制限されています。1単位は20分なので、合計で180分、つまり3時間までリハビリを受けることが可能です。

【費用】
Aさんの自己負担額は、1時間あたり2,205円
※計算方法
リハビリの単位ごとの点数は、区分Ⅰの施設では245点で、1点を10円で計算します。Aさんが1日に受けられるリハビリは9単位までなので、245点×9単位を計算し、その結果を10円で掛けると、リハビリの総額は22,050円になります。サラリーマンであるAさんは、医療費の3割を自己負担することになりますから、22,050円の30%、つまり6,615円がAさんの負担額です。この負担額をリハビリ時間で割ると、1時間あたり2,205円の負担になります。
▶今回は、区分Ⅰの施設説明は割愛します。

このように、発症直後のリハビリは、医療保険を使って受けることが可能です。今までみてきた通り、医療保険リハビリは自己負担が少なく、専門的で素晴らしいものです。ただし受けられる期限には限界があり、発症から150~180日経つと、認められた方でも1ヶ月に13単位しか受けられなくなります。これは、時間にすると4時間20分です。どうでしょうか?とても短いですよね。このような状況の中でAさんも、退院後は医療保険リハビリを諦めるしかありませんでした。

リハビリにどのくらいお金かかる:介護保険リハビリ

退院後のリハビリは、介護保険を使って受けることができます。
これは、退院後のリハビリが医療領域から介護領域に移管されるためです。もちろん、介護保険ですから、介護認定が必須となります。
例えばAさんの場合は、介護認定1を取得することができました。そこで、Aさんは訪問リハビリを受けることになりました。
ここからは、Aさんが受けられるリハビリ時間や費用を見ていきたいと思います。

【リハビリ時間】
Aさんが受けられる訪問リハビリの時間は、週2時間まで
(退院後3ヶ月までは4時間まで)
※計算方法
介護保険のリハビリは、1週間に受けられる量が6単位までと制限されています。1単位は20分なので、合計で120分、つまり2時間までリハビリを受けることが可能です。

【費用】
Aさんの自己負担額は、1時間あたり3,040円
※計算方法
要介護のリハビリの単位ごとの点数は307点で、1点を10円で計算します。しかし、介護保険では人件費割合や地域区分による加算があります。例えば、訪問リハビリでは人件費に55%が加わり、Aさんが住む東京23区は1級地であるため、さらに20%が加算されます。これにより、1単位の価値は約11円となります。Aさんが1週間に受けられるリハビリは6単位までなので、307点×6単位を計算し、その結果を11円で掛けると、リハビリの総額は20,262円になります。サラリーマンであるAさんは、介護費の3割を自己負担することになりますから、20,262円の30%、つまり6,079円がAさんの負担額です。この負担額をリハビリ時間で割ると、1時間あたり3,040円の負担になります。
▶今回は、要介護認定の説明は割愛します。

このように、退院後のリハビリは、介護保険を使って受けることが可能です。今までみてきた通り、介護保険リハビリは自己負担も少なく、素晴らしいものです。ただし、介護の必要度が低くなると、リハビリの受けられる時間が短くなるか、またはリハビリを全く受けられなくなることがあります。このような状況の中でAさんも、介護の必要度が下がるにつれ、以前のように満足できるリハビリを受けられなくなりました。

リハビリにどのくらいお金がかかる:自費リハビリ

公的リハビリで満足できない場合、自費リハビリという選択肢があります。
これは、自費リハビリには制約がなく、より柔軟にリハビリ計画が立てられるからです。
例えば、Aさんは介護保険では不十分なリハビリを、自費リハビリで補うことにしました。
ただし、自費リハビリの相場は1時間あたり約1万円であり、全額自己負担です。その為、短期集中型にならざる得ない傾向があります。
ちなみに我々は、回復には限界がないと考えています。そのため、COPAINのリハビリでは専門家が長期間伴走しリハビリを習慣化させることで、トータルコストを下げる仕組みづくりとしています。

このように、公的リハビリが続けられない方でも、自費リハビリでリハビリを続けることが可能です。つまり、自費リハビリは柔軟性と個別のニーズに応えるという点において、公的リハビリの補完もしくは代替えとなっています。

満足するリハビリを受けるためには特徴を知ることが大切

満足するリハビリを受けるためには、それぞれのリハビリの特徴を知った上で、選択したり、併用したりすることが重要となります。
なぜならば、それぞれのリハビリには、メリットとデメリットが存在するからです。ここからはあらためて、そのメリット・デメリットについて見ていきたいと思います。

【医療保険リハビリ】
<メリット>
・発症から150~180日までは、1日3時間まで受けられる
・リハビリ専門職による指導が受けられる
・実費の1~3割負担で受けられる
<デメリット>
・一般的に、発症から150~180日で打ち切られる

【介護保険(訪問)リハビリ】
<メリット>
・リハビリ専門職が自宅で指導してくれる
・実費の1~3割負担で受けられる
<デメリット>
・介護認定受給者しか受けられない
・上限、週2時間までしか受けられない

【自費リハビリ】
<メリット>
・期限がなく、自分が受けたいだけ受けられる
・時間的制約がなく、自分が受けたいだけ受けられる
・リハビリ専門職による指導が受けられる
<デメリット>
・全額自費負担となる

このように、3つのリハビリにはそれぞれメリットとデメリットが存在します。
ですから、満足するリハビリを受けるためには、その特徴をきちんと知った上で、選択・併用していかなければなりません。今までみてきたように、医療・介護保険リハビリはどうしても制約が存在します。ですから、後遺症改善を諦めないためにも、実費のリハビリを上手く活用することも重要なのです。

おわりに

今回は具体例をあげ、脳卒中後のリハビリにかかる費用をみてきました。もちろん、公的なリハビリで満足するリハビリが継続できることが1番です。ただし、それは難しいことです。つまり自分にとって、後遺症改善にどう立ち向かうかに真剣に向き合うことが大切なのではないでしょうか?

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