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「新常識!?脳疾患の最新治療とリハビリテーション」:聴講してきました

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こんにちは!マツモトヤスヒロです。
2024年1月26日、セミナー「新常識!?脳疾患の最新治療とリハビリテーション」を聴講してきました。
このセミナー地方独立行政法人東京都健康長寿医療センターが主催、板橋区立文化会館で開催されました。

【講演内容】
本セミナーでは、3人の講演者がそれぞれの専門分野について発表されていました。

小原健太医長
「脳卒中に対する脳神経外科治療とその進歩」について、脳卒中治療の新しい方法と進展を紹介されていました。

高梨成彦専門部長
「水頭症かもしれません」というテーマで、水頭症の診断と治療についてお話されていました。

加藤貴行専門部長
「脳神経疾患のリハビリテーション」に焦点を当て、リハビリテーションの重要性と効果について説明されていました。

【学んだこと】
1、脳梗塞の治療進歩
以前は血栓溶解療法(t-PA)が脳梗塞の初期治療の中心でした。この治療法は点滴によって血栓を溶かすもので、発症から4.5時間以内に限られていました。しかし、カテーテル治療は、以前は発症から6~8時間以内に限られていましたが、現在は時間的制約がほとんどなく、発症から1日程度であれば受けられるようになりました。これにより、多くの患者がこの治療を受けられるようになり、治療の主流になっているそうです。

2、リハビリテーションの重要性
脳卒中の死亡率は大幅に下がっていますが、依然寝たきりの原因第1位です。つまり、リハビリはとても大切なのです。
さらにリハビリは改善だけでなく、再発予防にも重要とのことでした。九州大学の研究によると脳卒中の再発率は1年後で12%、5年後で35%、10年後で51%となっています。再発予防には運動習慣が重要だそうです。
入院中は毎日3時間程度のリハビリが可能ですが、退院後はその時間が極端に減少します。だからこそ入院中から、退院後のリハビリについて考えておく必要があるそうです。

3、生活期リハビリの効果
生活期リハビリになっても、改善しないことはありません。少しずつですが、改善は見られるため、リハビリを続けることが大切だと話されていました。
またリハビリを続けることは、別の障害を予防するためにも効果的だそうです。

【私の感想】
このセミナーを聴講して、脳卒中に対する外科的な治療方法がどれほど進歩しているかに驚かされました。また加藤先生による生活期のリハビリテーションへのアプローチには、深く共感しました。
私は「維持期」という言葉が苦手です。確かに昔のように、治るとは絶対に言ってはならないと思います。ただ少しずつだが、改善はあるはずなのです。医療従事者だからそれは言えないと言われてしまうと、患者は何を目指してリハビリをすればよいのでしょうか?
このセミナーを通じ、予防、早期発見、そしてリハビリテーションの組み合わせが、患者の生活の質を向上させるためにいかに重要であるかを再認識しました。最新の治療法とリハビリテーションを組み合わせることが、最良の道であると理解しました。

在宅・遠隔リハビリCOPAIN
松本安弘

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