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当事者インタビュー「須藤 宏和 さん」:脳卒中後の復職とリハビリについて【第1回】

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こんばんは!マツモトヤスヒロです。
脳卒中後の復職率は、40~50%と言われております。復職自体がとても大変なことです。たださらに大変なのは、復職後だと私は考えます。私自身がそうでした。
今回お話を伺った須藤さんは、長年にわたり一生懸命仕事をされてきた中で脳出血を発症。その後1年で復職を果たし、現在はやりがいを感じるお仕事に従事されています。その過程には、大変な苦労や努力があったことでしょう。
そんな貴重なお話を、3回に分けてお伝えしたいと思います。
脳卒中を経験した私達にとって、復職はどういう意味を持つのか?そして、それを通じて自分らしく生きるとはどういうことなのか、一緒に考えていきましょう。

Q1:ご病気について教えていただけますか?

ちょうど5年前ですね。2018年の12月に脳出血を発症しまして。夕方ですね。
仕事が終わった後、自宅に帰る途中に発症して。
いつもあまり行かないところだったのですけど。だからなんで、こんなところに入院するのというのがあったのです。駅から救急車で病院に運ばれて、そこで急性期を過ごして、その後やはり自宅から遠い回復期病院に6ヶ月ほどお邪魔した感じですね。

Q2:病気の原因は分かったのですか?

いやまぁ、その時は非常に太っていましたし、血圧も高かったです。
それからまぁ、仕事とプライベートの両方ともに、結構なストレスがかかる状態だったですね。だからまぁ、そんな色々なものが複合的に組み合わさったのかなぁと思いますけどね。

Q3:お仕事はかなりお忙しかったのですか?

日曜日は行かなかったけど、土曜日は必ず仕事をしていましたね。終わんないのですよ。夜とかもかなり。だいたい会社を出るのがまぁ、夜の10時とか11時でしたね。

Q4:かなりご負担の多いお仕事だったのですね?

そうですね。ただその時は辛いとか、苦しいとか、大変だとか、全然思ってなかったわけで。
そこが問題なのだと思うのですけど。その時は全くそれが問題だとも思わなかったし、やらなきゃいけないことやっているだけで、別に辛いとか、苦しいとかも思わなかったし。当たり前だと思って。当たり前に残業して、当たり前に朝早く出社して、当たり前に出張していましたしね。
まさかこんな状況になるなんて思っていないから、身体のどこかが痛いわけでもないから。

Q5:急性期病院ではどのようなリハビリをされましたか?

急性期病院には、約1ヶ月弱いました。最初の1週間は夢見ているのだか、何だかよく分からない状態で過ごしながら、段々意識がこうちゃんとしてきて、聞かれたことに対して答えられるようになった辺りから、リハビリの話が出て。
私の場合は左側の被殻失血だったので、右半身が本当にもう全く動かなかった状態なのでで、その回復機能をやるということで。
それから言葉が出てこなかったので、言葉を少しでも戻すための訓練をやってもらいました。身体と言語を、半々ぐらいだったと思いますね。

Q6:回復期病院ではどのようなリハビリをされていましたか?

体の方のリハビリは、結構きついメニューがありました。
それから言語聴覚関係は、かなり時間をかけてやったと思いますね。嚥下とか特になかったな。それからだんだん、話せるように戻ってきたので。言語聴覚の先生とのやり取りは、昔話をしゃべったりするだけで。もちろんテストもありましたし、色々やることやったのですけど。そんなことが多かったですね。
後は作業療法士の先生との、リハビリが多かった。特に手ですね。右手の動きが、全く戻ってなかったので。単にマッサージするだけじゃもちろんないわけで、ちょっとでも残っている機能を生かして。例えばピンを持ち上げるとか、そういったことを繰り返し、繰り返しやっていました。
一番しんどかったのが、右半身の特に足下半身の筋肉を何とか戻すということで、涙が出るような痛いマッサージをして、筋に刺激を与えていましたね。少しでも力が戻せるようにと言って、刺激を与えて。療法士の先生も汗だくになってやってくれていました。それが結局、良かったっていうかあると思いますね。
病院にいる間館内は車椅子移動だったですけれども、徐々に病院の周りを歩く訓練、街に出かける、電車に乗ったり、バスに乗ったりというのも最後の方にはやりました。
一応やるべきことは全部やった上で退院できたというのは、非常にラッキーだったなぁと思います。
とにかくもう、療法士の先生方がやる気の塊みたいな。この人を社会復帰させるのだっていう話をいつも言っていたようだし。

▶次回に続く

COPAIN㈱
松本 安弘

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