こんにちは!マツモトヤスヒロです。
前回に引き続き、須藤様のインタビューをお届けします。
脳卒中を経験した私達にとって、復職はどういう意味を持つのか?そして、それを通じて自分らしく生きるとはどういうことなのか、一緒に考えていきましょう。
【第1回インタビューはこちらから】
https://miraicopain.com/2023/12/25/interview-with-s-1/
Q7:自宅に戻られてからは、どういったリハビリをされましたか?
自宅に戻ってからは、介護保険を最大限使って、訪問リハビリを受けていましたね。
ただそこは病院が回復期病院から別の病院に移ったので、はっきり言って全くやる気のない。設備は整っているが、高齢の方達を相手にするのがメインなので、これから社会復帰するのだという人間にはちょっと向かないというか、合わないっていうか。
でまぁ、それも3ヶ月弱で終わっちゃったのですかね。自宅療養が、だいたい4ヶ月だったのですけど。
通所リハビリは、今でも行っています。週に1日、半日ですね。特に脳卒中の患者向けというわけではないのですけど、基本的にはまぁご老人ですよね。90代の人たちと一緒に簡単な動きを、ずっと半日やると。レッドロープレッドコードを使って、歩きの練習などをしていますね。
Q8:歩きに関しては、みっちり半日行っているということですね?
やってはいますけど、まぁ療法士の、理学療法士の人がいるわけではないので。専門的なリハビリの知識と経験を持った人がいるわけではないので。
Q9:4ヶ月後にはもう復職されたのですか?
はい、4ヶ月しかなかったのですよ。発症してから1年が、MAXだったのです。
だから発症1年後に近い、11月の15日に復帰していますので。
Q10:コロナ前ですから、通勤だったのですか?
通勤です。もちろん、いきなり週5日の8時間働いたわけではないですよ。徐々に、徐々に慣らしていけばいいからということで。しかも最初一人で通勤できないですから、通勤時間帯を外して家族に連れてってもらう。家族は私を連れていって、また戻って来て。そんな感じだった。
Q11:その後フルタイムになった時には、ラッシュ時の電車にも乗られたのですか?
朝早く出勤していました。それは前職でも当たり前だったので、ハードではなかったのですけれど。ただまだ、歩き方のバランスが悪くて。本当に通勤が怖かったですね。
Q12:その後、コロナ禍になり、在宅ワークが増えたのですか?
在宅になったのはコロナが出てきた後、1年後ぐらいですね。在宅って自分で全部やらなきゃいけないので、逆にずっと続けて仕事しちゃいますよね。会社だったらちょっとトイレに行って、途中同僚と話す。なんかこう、気を抜く気分転換のチャンスがあるわけですけど。今考えると通勤と在宅どちらがいいか、何とも言えないですね。
Q13:ご病気前より通勤時間はどの程度増えましたか?
まあそうですね。だいたい1時間だったものが2時間弱ですね。
後今は雨の日とか雪の日とか、こういう時は在宅にしています。怖いのですよ、滑るのが。
▶次回に続く
COPAIN㈱
松本安弘