COPAIN(コパン)は遠隔リハビリに特化し、在宅でリハビリ科医やセラピスト、多様な専門家による身体と心の包括的なリハビリが受けられます。


日本の医療保険リハビリ制度の変遷とポイント

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こんにちは!マツモトヤスヒロです。

以前、日本の医療保険リハビリ制度についてまとめたことがありますが、本日は再度その詳細をまとめてみました。

【日本の医療保険リハビリ制度の変遷とポイント】

現在、脳卒中発症から5ヶ月間(高次機能障害を伴う場合は6ヵ月間)は医療保険で1日6~9単位 (2~3時間)リハビリが受けられます。
それ以降は医学的に改善が期待できる場合に限り、月に13単位(4.3時間程度)外来リハビリが認められています。

つまり医療保険リハビリには、時間的制約が存在します。
この制度の原型は2006年に始まりました。この年に医療保険リハビリに時間的制限が加わったのです。その理由は、以下の5つです。
1、発症から2週間までのリハビリが十分に行われていない
2、長期にわたって効果が明らかでないリハビリが行われている場合がある
3、医療から介護への連続するシステムが機能していない
4、リハビリとケアとが混同して提供されているものがある
5、在宅におけるリハビリが不十分である
これにより、脳卒中の場合は発症から5~6ヵ月に期限を決められました。

ただし画一的な時間で区切ることには問題があり、2008年には一部改正が行われ、以下の場合は6ヵ月以降もリハビリが継続できるようになりました。
1、医学的に改善が期待できる場合は、1日6~9単位(2~3時間)まで
2、状態維持の場合は、1ヵ月間に13単位(約4.3時間)まで
かかり付け医療機関で、機能的自立度評価法(FIM)のテストを毎月受け、リハビリが必要と担当医に認められなければなりません。
一般的には150~180日以降は維持期(生活期)のリハビリとされ、機能回復よりも維持に重きを置いた介護保険リハビリへと移行されます。

【私の感想】

私の場合、急性期病院に30日間入院しておりました。
その後認められた医療保険リハビリは、月に5.3時間だけでした。本来ならば、残り120日間は1日3時間程度のリハビリを受けることができる可能性がありました。
当時の私はそのことを知らず、人任せで全て終わらしてしまいました。

介護保険も受けられなかった私は、その後自宅で専門書を読みながら、リハビリ量を自分でカバーしました。ただこれはとても危険なことです。私は運が良かっただけ。本来専門家の指導は、必須となります。
その後も私自身は機能改善を目標としていたため、ずっとリハビリは続けました。5年以上経過してから改善した後遺症も、沢山あります。

2018年の医療・介護保険で支払われているリハビリ費用は1.5兆円。2040年には2.8兆円になるとの予測もあります。ますます今後制限は、増えていく可能性があります。

私の経験から言えることは、リハビリをして後退はありませんでした。
変化は小さいかもしれませんが、「継続こそ力なり」だと考えております。

COPAIN㈱
松本 安弘

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