COPAIN(コパン)は遠隔リハビリに特化し、在宅でリハビリ科医やセラピスト、多様な専門家による身体と心の包括的なリハビリが受けられます。


専門的なリハビリ後の復職率

,


こんばんは!代表のマツモト ヤスヒロです。

本日はある論文を、共有させていただきます。
「Return to work after specialized rehabilitation—An explorative longitudinal study in a cohort of severely disabled persons with stroke in seven countries」という論文で、アメリカや中国など7つの国で脳卒中後の復職や生活について調査されたものです。
詳細は、こちら1)で確認できます(2023年12月2日現在)
1)出典:Birgitta Langhammerら.” Return to work after specialized rehabilitation—An explorative longitudinal study in a cohort of severely disabled persons with stroke in seven countries” Published online 2018 Jul 18. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6085896/ ,(参照2023-12-2)

【要約内容】
この研究では、脳卒中が人々に及ぼす影響に焦点を当てています。脳卒中の後遺症は、身体的、心理的、社会的、そして仕事において大きな影響を与え、深刻な結果を招くことがあります。具体的には、脳卒中後に復職できるか、財政状況を維持できるか、そしてリハビリや社会的ネットワーク、レクリエーション活動への参加などが調査されました。
研究は、7つの国にある9つのリハビリセンターで、退院後6~12か月経過した患者を対象に行われました。インタビュー形式で行われた質問内容は、仕事への復帰状況、財政状況、リハビリのフォローアップ状況、趣味などの活動への参加、社会的なつながりに焦点を当てていました。
調査の結果、脳卒中前の就業率は27%から86%まで幅広く、脳卒中後12か月の復帰率は11%から43%まで異なりました。財政状況の悪化に関しては、6か月で10%から70%、12か月で10%から80%が報告されました。リハビリのフォロー状況は国によって異なり、6か月で24%から100%、12か月で21%から100%でした。さらに、脳卒中患者の多くはレクリエーションの機会が制限され、社会的ネットワークが減少していました。
この研究のまとめによれば、重度の脳卒中を経験した人が、専門的なリハビリを受けた後は、後遺症の程度や年齢による影響はあるものの、復職の可能性が高まることが示唆されています。同時に、患者にとっては、経済的な変化や社会的なつながりの減少、生活満足度の低下が一般的な心理社会的な課題となっているようです。

【私の感想】
脳卒中後の復職率はデータによって異なりますが、日本でもおおよそ50%と言われています。私自身、半年間のリハビリ生活を経て何とか復職することができました。しかし、実際の復帰後がかなり厳しいものでした。以前のように身体的にも、スキル的にも仕事に取り組むことが難しく、精神的にも厳しい時期を経験しました。
日々のリハビリを地道に続け、少しずつ以前の実力を回復していくことが必要でした。復職は大切な一歩ですが、その後の生活も同様に大切です。仕事への復帰後も、自分のペースで着実に進めていくことが、脳卒中後の生活で学んだ重要な教訓でした。何ごとも焦らず、地道に努力し続けることが大切ではないでしょうか?

COPAIN㈱
松本 安弘

Follow me!


PAGE TOP