COPAIN(コパン)は遠隔リハビリに特化し、在宅でリハビリ科医やセラピスト、多様な専門家による身体と心の包括的なリハビリが受けられます。


リハビリで在宅復帰:知っておくべき重要ポイント


入院中に自分自身や大切な家族が、無事に自宅に戻れるかどうかという不安を感じることは、多くの方にとって共通の悩みです。

この不安を解消するためには、在宅復帰のためのリハビリについて深く知ることが大切です。

なぜなら、回復期病院入院中は豊富なリハビリを受けることが可能であり、この期間をどのように過ごすかが、在宅復帰への鍵となるからです。

ということで今回は、在宅復帰を目指すリハビリについて、詳しく見ていきたいと思います。

この記事を通じて、あなたの不安が軽減されることを願っています。

在宅復帰のためのリハビリはどこで受けるのか?

在宅復帰のためのリハビリは、回復期病院で受けられます。

なぜなら、回復期病院は通称リハビリ病院とも呼ばれ、在宅復帰のためのリハビリを集中的に行う施設だからです。

具体的には、病気や怪我をすると2~4週間ほど急性期病院で治療を行い、その後集中的にリハビリを行なうため回復期病院に転院するケースがほとんどです。

つまり、在宅復帰のためのリハビリは、回復期病院で受けることができるのです。

在宅復帰率の基準は70%以上

在宅復帰とは、医療施設に入院していた患者が自宅や居住系介護施設(グループホームや有料老人ホームなど)に戻ることを指します。

しかし、病気や怪我をした全ての患者が自宅に戻れるわけではありません。重い後遺症が残っていたり、高齢であったりすると、自宅での生活が困難な場合があります。

日本の回復期リハビリテーション病棟では、施設基準により入院科1の場合、70%以上の患者が在宅復帰することが求められています。これは逆をいうと、約30%の患者が在宅復帰できないことを意味します。

このことから、回復期病院でのリハビリの成果が在宅復帰に大きく影響していることがわかります。

在宅復帰を目指すリハビリとは?

入院中に行われるリハビリは、主に次の3つのタイプに分けられます。

  1. 理学療法
    理学療法は、病気や怪我によって影響を受けた身体機能の回復を目的としています。運動療法や物理療法(温熱療法、冷却療法、電気刺激など)を用いて、筋力の向上、関節の可動範囲の改善、痛みの軽減、全体の身体機能の向上を図ります。疾患や怪我の種類に応じて、個々の患者に合わせた治療計画が立てられます。
  2. 作業療法
    作業療法は、日常生活動作(ADL)の改善を主な目標とします。これには、食事、着替え、入浴、家事など、日々の生活を自立して行うためのスキルが含まれます。患者一人ひとりの趣味や職業、生活環境に合わせて、具体的な活動を通じてリハビリを行います。これにより、社会参加の促進や生活の質の向上を目指します。
  3. 言語療法
    言語療法は、話す、理解する、読む、書くなどのコミュニケーション能力の障害を持つ人々を対象に行われます。また、飲み込み障害(嚥下障害)の評価と治療も含まれます。言語療法士は、言語障害や発音障害、認知障害などがある患者に対して、個別の治療計画を提供します。これには、言語能力を改善するための様々な技術やデバイスが用いられることがあります。

これらのリハビリが行われる理由は、患者が在宅での生活に復帰するためには欠かせないからです。また、これらのリハビリは患者1人1人の状態に応じて提供されます。

例えば、私の知人は脳梗塞になり、当初は言語の問題があったため、言語療法を中心に取り組んでいました。しかし、言語が大幅に回復したため、入院の中盤からは理学療法や作業療法を中心としたプログラムに変更されました。

つまり、在宅復帰を目指すリハビリには理学療法、作業療法、言語療法があり、患者の状態に応じて調整されていくのです。

在宅復帰までのリハビリ期間

病気や怪我の種類によって、在宅復帰までの期間は異なります。

具体的には、下記表となります。

対象疾患入院期間
脳血管疾患、脊髄損傷、頭部外傷、くも膜下出血のシャント手術後、脳腫瘍、脳炎、急性脳症、脊髄炎、多発性神経炎、多発性硬化症、腕神経叢損傷等の発症または手術後、義肢装着訓練を要する患者150日
高次脳機能障害を伴った重症脳血管障害、重度の頸髄損傷、頭部外傷を含む多部位外傷の発症または手術後の患者180日
大腿骨、骨盤、脊髄、股関節又は膝関節、2 肢以上の多発骨折の発症または手術後の患者90日
外科手術又は肺炎等の治療時の安静により廃用症候群を有しており、手術後または発症後の患者90日
大腿骨、骨盤、脊椎、股関節、膝関節の神経、筋、靱帯損傷後の患者60日

例えば、私の知人は大腿骨を骨折し、2週間の救急病院での治療を受けた後、90日間回復期病院でリハビリを受けて自宅に戻りました。もちろん、患者の回復状況によっては、この期間が短縮されることもあります。

したがって、入院中のリハビリ期間は在宅復帰を可能にするために非常に重要であり、この時間を有意義に過ごすことが大切です。

在宅復帰後のリハビリはどうするべきか?

在宅復帰後に行うリハビリは、非常に重要です。

なぜなら、患者の今後の生活をより良きものにするために、リハビリは欠かせないからです。

具体的には、介護保険認定を受けた場合、主に以下の2つのリハビリが利用可能です。

  1. 訪問リハビリ
    訪問リハビリとは、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などの専門のリハビリスタッフが、患者の自宅を直接訪問してリハビリサービスを提供する方式です。主に、通院が困難な高齢者や障害を持つ人々が対象となります。訪問リハビリは、患者の居住環境に合わせた個別のリハビリプランを作成し、日常生活の質の向上と自立を支援します。このサービスにより、患者は自宅で快適にリハビリを受けることができ、生活環境や日常の動作に直接的に焦点を当てた治療が可能になります。
  2. 通所リハビリ
    通所リハビリは、リハビリテーションを目的とした施設に患者が定期的に通う形式です。こちらも理学療法、作業療法、言語療法など多岐にわたる専門の治療を提供しますが、主に集団でのプログラムや個別のセッションが組み合わされています。通所リハビリの大きな利点は、社会的な交流の場を提供することで、患者が他の人々との関わりを持つ機会が増えることです。これにより、社会的孤立を防ぎ、精神的な支援も受けることができます。また、専門的な設備やツールを利用して、より効果的なリハビリが行える環境が整っています。

ただし、訪問リハビリは週2時間まで、通所リハビリは集団指導が中心といった制限もあります。介護保険で満足するリハビリが受けられない場合や、介護保険が受けられなかった場合には、自費リハビリを受けるのも選択肢の1つです。

つまり、在宅復帰後のリハビリは、患者のその後の人生を左右するものであり、その質や量を確保することが非常に重要となります。

在宅復帰に必要な環境整備とは?

在宅復帰を目指す上で、自宅の環境整備は非常に重要です。

なぜならば、自宅に戻った後の生活では、従来の家の設備では不十分な場合が数多くあるからです。具体的な改善策としては、以下のようなものが挙げられます。

1、バリアフリー化
2、手すりの設置
3、福祉用具の設置

これらの環境整備を担うのは、主に作業療法士です。作業療法士は患者の自宅に同行し、必要な改修をアセスメントして、環境整備を計画します。また、介護認定を受けている場合は、ケアマネージャーが中心となり、介護保険を利用した改修工事や福祉用具の貸出しの手配を行います。

つまり、自宅での生活に戻るためには、これらの環境整備が欠かせませんので、主治医や担当の療法士、ケアマネージャーとしっかりと相談し、計画的に進めましょう。

おわりに

ということで今回は、在宅復帰を目指すリハビリについて詳しく見てきました。入院中に自分自身や大切な家族が無事に自宅に戻れるかどうかという不安は、多くの方にとって共通の悩みです。この不安を解消するためには、在宅復帰のためのリハビリについて知ることが重要です。

日本では回復期病院入院中は、一定期間豊富なリハビリを受けることが可能です。そして、その期間をどう過ごすかが在宅復帰への鍵となります。

在宅復帰のためのリハビリは、主に回復期病院で受けることができます。また、リハビリには主に理学療法、作業療法、言語療法の3つがあり、患者の状態に応じて提供されます。在宅復帰後もリハビリは続けられることが重要で、訪問リハビリや通所リハビリなどのサービスが利用できます。さらに、自宅での生活に戻るためには、バリアフリー化や手すりの設置などの環境整備も大切です。

皆さんの在宅復帰が、順調に進むことを心から願っています。

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