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リハビリをしても良くならない原因と対処法は?


リハビリを一所懸命頑張っているのに、全然良くならないと感じることはありませんか?実は、リハビリをしても改善が見られない状態には2つのパターンが存在します。具体的には、

  1. 実際には改善しているが、変化を感じられない
  2. 本当に良くなっていない、または症状が逆に悪化している

の2パターンになります。

まずは、自分がどのパターンに該当するのかを考え、その原因と対策を見極めることが重要になります。

私自身も脳梗塞を発症した当時、1のパターンで苦労しましたが、原因と対策を見極めることによって、徐々に改善を実感することができました。

ということで今回は、リハビリをしても良くならないと感じた時の、それぞれのケースごとの原因と対策について、考えていきたいと思います。

あなたはこの記事を読むことで、リハビリに前向きに取り組めるようになるでしょう。

1.なぜリハビリをしても改善が感じられないのか?

リハビリをして実際には改善しているが、その変化を感じられないケースが存在します。

なぜなら、脳卒中後の後遺症改善のスピードは、非常に緩やかだからです。

具体的には、下記図をご覧ください。

出典: Hatem, S. M., Saussez, G., della Faille, M., Prist, V., Zhang, X., Dispa, D., & Bleyenheuft, Y. (2016). Rehabilitation of Motor Function after Stroke: A Multiple Systematic Review Focused on Techniques to Stimulate Upper Extremity Recovery. Frontiers in Human Neuroscience, 10, 442. https://doi.org/10.3389/fnhum.2016.00442  https://www.researchgate.net/figure/Hypothetical-pattern-of-recovery-after-stroke-with-timing-of-intervention-strategies-The_fig3_308036156 (参照2024-4-5)

この図の縦軸は身体機能と動作能力を、横軸は脳卒中発症からの時間を示しています。そして、この図からも分かるように、脳卒中発症から時間が経つにつれて、回復スピードは緩やかになっていきます。

つまり、後遺症の回復スピードは緩やかなので、その変化をなかなか実感できないのです。

改善を感じられない場合の対処法とは?

リハビリの効果を実感するために、日々の結果を記録に残してください。特に動画がお勧めです。

なぜなら、先にも述べたように、後遺症の改善スピードは緩やかなため、その変化を実感しにくいからです。長期にわたる記録を比較することで、リハビリの効果を実感することが可能です。

例えば、私は下記のような記録を残しました。

この動画は、脳梗塞発症当時とその6年後を比較したものです。脳梗塞を発症した当初、私は左手の失調という後遺症に苦しみ、食事が上手く出来なくなりました。後遺症の改善スピードが非常に遅く、なかなか変化を感じることはできませんでした。しかし、長期間にわたり動画を取ることで、改善を実感することができました。

つまり、短期間での比較ではなく、長期にわたって記録を取り比較することが、モチベーションを維持する上でも大切なことなのです。

2.なぜリハビリをしても良くならない、悪化してしまうのか?

一所懸命にリハビリをしても、良くならなかったり、逆に悪化させてしまったりするケースが存在します。

それはほとんどの場合、現在行っているリハビリが自分に合っていないからです。

例えば、YouTubeで無料のリハビリ動画を見ながら自己流でトレーニングを行っている人がいますが、このようなケースで改善が見られないことが多くあります。

つまり、どんなにリハビリメニューが素晴らしくても、それが自分に合っていなければ、効果が出ないことや、逆に症状を悪化させてしまうことがあるのです。

良くならない、悪化している場合の対処法は?

日常のリハビリをより効果的にするためには、信頼できるセラピストを見つけることが重要です。

これは、現在行っているリハビリが自分に合っていない場合に、適切な軌道修正が必要だからです。

例えば、スポーツを行う際も、自分一人で技術を修正するのは難しいため、コーチや監督からの指導が必要不可欠となります。

つまり、リハビリもこれと同じことで、改善が見られない場合や、状態が悪化していると感じた場合には、心から信頼できるセラピストを見つけ出し、二人三脚で進めていくことが大切なのです。

リハビリは受け身では良くならない

いずれにせよ、リハビリは受け身で行っていては良くなりません。

なぜなら、最も重要なのは、リハビリに対する本人のモチベーションだからです。

例えば、スポーツで有名なコーチから指導を受けたとしても、それだけでは上達しません。本人がどれだけ積極的に取り組み、練習を重ねるかが重要です。

つまり、リハビリも同様で、本人がどれだけ意欲的に取り組むかが成功の鍵を握っています。

リハビリはまわりのサポートも重要

リハビリを行うときは、1人で行わずに、必ず誰かとのサポートを受けてください。

なぜならば、後遺症改善は困難で長い道のりであり、1人で乗り越えるのは難しいからです。

例えば私の場合、担当の作業療法士に相談し、励ましの言葉をもらうことで、つらいリハビリを乗り超えることができました。
励ましの重要性については、以前の記事で詳しく書いていますので、ご興味のある方はそちらをご覧ください。
https://miraicopain.com/2024/03/23/rehabilitation-words-of-encouragement/    

つまり、リハビリは1人で頑張らず、誰かと一緒に行うことが大切です。また、周囲の方々も、優しい言葉で励ましてください。これがリハビリ効果を高めるためには重要です。

おわりに

ということで今回は、リハビリをしても良くならないと感じた時の、それぞれのケースごとの原因と対策についてみてきました。

まず、後遺症は改善しているが、その変化を感じられないケースがあります。なぜならば、後遺症改善は緩やかなので、その変化に気づくことができないからです。そんなときは、日々のリハビリの成果を記録し、長期的な改善を見守ることが大切です。
次に、リハビリを頑張っても良くならない、逆に悪化してしまうケースがあります。そのような場合は、リハビリ内容が自分に合っていないかもしれません。まずは、信頼できるセラピストに相談してみましょう。

また、リハビリは単なる治療ではなく、自ら積極的に取り組むことが大切です。そして、リハビリは1人で行うものではありません。家族や友人、専門家のサポートが必要不可欠です。このようなサポートを受けながら、最大限の回復を目指していきましょう。

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